北陸甲信越支部のプロジェクトではコラムを制作しています!
今回をはじめとして3回にわたるインタビュー企画を予定しています。
第1回の今回はわたプロメンバーのNさんにインタビューをしました。
Nさんはアライとして活動されています。アライとは、英語で「同盟、支援」を意味しており、セクシャルマイノリティのことを理解し、支援する人達のことです。
きっかけやどのような思いをもっているのかなどを聞かせていただきました!
——わたプロを知ったきっかけは
N:学生時代の彼女がセクシャルマイノリティだったので、そこからLGBTQ について学び、活動したいと思いました。地元以外の場所で活動したかったので、わたプロを見つけ、一年前に加入しました。
バイト先の方がカミングアウトしてくれたので、前からセクシャルマイノリティについては知っていました。
——参加してよかったことは
N:読書が好きでジェンダーに関する本をよく読んでいましたが、知識だけでは頭でっかちになってしまうので、その知識をアウトプットできたことがよかったです。
また、当事者やアライの方とコミュニケーションを取れることも良いことだと思います。
——得られたことは
N:言葉選びが変わりました。関西支部にいたとき、話をする前にワンクッションを置いたりして、慎重に話す方たちが多かったので、気を付けるようになりました。
セクシャルマイノリティに関して相談する相手も得られたし、UDさんを見ているとやる気も生まれました。
——変わったことは
N:当事者やそうかもしれない方と話すことに慣れたことです。入る前は新鮮でしたが、ナチュラルに話せるようになりました。
会話の節々には「恋人」と言うようにして、男女を区別する言葉を使わないようになりました。
——セクシャルマイノリティに関して気になっていることは
N:子ども食堂の運営に参加していますが、ノンケ(マジョリティ側)で60代の代表にLGBTQの話をしても、否定されるので、無力感があります。どうやってそういった方達にアピールするかが難しいです。
——アライという立場でどういう社会になってほしいか
自分のセクシャリティを少しでもカミングアウトしやすい社会になってほしいと思います。
——これからしたいことは
子どもたちに早いうちからセクシャルマイノリティの存在を知ってもらえるように活動をしたいです。そのために「男性だから」「女性だから」という考えが無くなるように話をすることが必要だと思います。
——学生アライの立場から同世代、年上の世代に伝えたいことは
同世代には正直言うとあまりないです。自分の周りにいる人達が傷つかなければいいと思っています。
年上の世代は少しフェミニズムを知るべきだと思います。私の職場では女性を軽く扱う瞬間があるので、見ていてあまり気持ちよくないなと思います。もう少し性を尊重した方がいいと思います。
Nさんの職場ではセクシャリティについて普及させる運動に活動的だそうで、会社からLGBTQについての基本的なことなどが定期的に通達されるそうです。
また、Nさんは、参加している子ども食堂で、子どもたちにもセクシャルマイノリティに関して知ってもらうために、本やレインボーグッズなどを置いたコーナーを設置しているそうです。
わたプロの活動だけなく、様々なセクシャルマイノリティに関するイベントは、アライの方々なしでは成り立たないということが改めて分かりました。
さらにたくさんアライを増やして、社会がよりよくなるように私たちの活動もさらに気を張って頑張りたいと思います!